My Favorite Things
(R.Rodgers – O.Hammerstein)
(18分53秒、途中終了)
【この曲、この演奏】
コルトレーンのライブでの定番クロージング曲が、11月22日のコペンハーゲンでも最後に演奏されました。
少し急いでいるかのようにソプラノ・サックスでテーマが始まります。デンマークの神話に出てくる小川に住むノッケンの超自然的な光景を表現するかのコルトレーンの演奏は、2分15秒ほどでドラムスが激しくなり、そのまま6分ほどのマッコイのソロへと続きます。このピアノ演奏は、小川の上を自由に飛び回るかのような、素敵な演奏です。
演奏は再びコルトレーンが登場し、興味深い演奏となっていきます。最初の方での荒っぽくも刺激的な演奏が印象的なアドリブ・パートですが、録音は突然に途切れます。コルトレーンのソロとなってから10分ほどのところ、全体では19分になろうかと言う場面で録音がぶち切れています。クロージングをどのようにコルトレーンが仕掛けていくのか聴きたい思い、無念な気持ちで聴き終えました。
【エピソード、J. クルーゼとM.デロームとのインタヴュー、その28】
質問者
あなたの音楽において、アフリカ的、あるいは東洋的な要素はどういった重要性を占めているのでしょうか? あるいはそれらの位置付けとは?
コルトレーン
私がそういった音楽に惹かれる一番の理由は、(十二音階よりもずっと複雑なインド音階が生み出す)音の色合いとリズムだ。
1962年11月17日のジャン・クルーゼとミシェル・デロームによるコルトレーンへのインタヴュー。ジャズの手帳誌、一九六三年第八号。(資料04)
【ついでにフォト】
2009年 みなとみらい、横浜
(2022年10月17日掲載)