19621119-06

Impressions
(John Coltrane)
(7分17秒)



【この曲、この演奏】
 1961年の欧州ツアーでも演奏されたこの曲ですが、この1962年欧州ツアーでも重要曲となっています。2日前のパリ公演でも演奏されました。

 リズミカルで速いテンポでテーマを30秒弱演奏し、コルトレーンのテナーでのインプロヴィゼーションの世界に入っていき、7分弱吹き続けます。ここでのコルトレーンは、自分の可能性を試しているような、自分の向かう方向を探っているような演奏です。




【エピソード、J. クルーゼとM.デロームとのインタヴュー、その5】
質問者
 あなたの音楽のコンセプトはとても個性的で、それゆえにあなたを孤立させ、今日のジャズ・シーンにおいて他の偉大なミュージシャンとの間に一種の壁を作ってしまう要因となっているように思われます。これは私がそう感じるだけでしょうか? 例えばあなたがチャーリー・ミンガスのグループのソロイストとして加わることは可能でしょうか?

コルトレーン
 まあ、可能だろうね。今のところそういうチャンスは訪れていないが、その話にはとても興味をそそられる。私たちが共演すればデリケートな音楽になるであろう。ミンガスは通常のフォームや様式の枠外で活動している。私はまだその域には達していないがね。本当にそう思うよ。

1962年11月17日のジャン・クルーゼとミシェル・デロームによるコルトレーンへのインタヴュー。ジャズの手帳誌、一九六三年第八号。(資料04)

収録アルバム

【ついでにフォト】

2007年 アムステルフェーン、オランダ

(2022年9月12日掲載)