19621117-01

Bye Bye Blackbird
(M.Dixon – R.Henderson)
(19分37秒)



【この曲、この演奏】
 1956年6月5日にコロンビアで行われた、マイルスのアルバム「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」用の3回目のセッションで、この曲が演奏されました。それから暫くの間、コルトレーンはこの曲を演奏していませんでしたが、この1962年欧州ツアーでは定番曲としてこの曲が取り上げられています。

 演奏に入る前に仏語でのメンバー紹介とピアノのポロポロ音が1分41秒あります。

 演奏はコルトレーンから始まりテーマ演奏となり、45秒過ぎからアドリブ・パートへ移っていき6分弱のテナー・サックスのソロとなります。コルトレーンは徐々に表現したいことが膨らんでいっているようで、楽しくスリリングな演奏になっています。

 続くのはマッコイの5分ほどのソロです。前半は行ったり来たりですが、後半からピアノに深みが増していく感じです。

 3分ほどのベース・ソロがあり、再びコルトレーンの演奏となり、このままクロージングになると思う進行です。しかしコルトレーンはアドリブ・パートへ突入し、思いっきりの演奏となります。この演奏が終了したのは、2度目のコルトレーンが4分40秒吹いてのことでした。

 1962年の欧州ツアーは、勢いの良さから始まったのでした。




【エピソード、1962年欧州ツアーの日程】
 コルトレーン・カルテットでアルバム「バラッズ」用の2回目のスタジオ収録した4日後には、1962年の欧州ツアーがパリから始まっていた。15日間21公演のスケジュールは、次の通りだ。(資料07より)

初日 1962年11月17日(土) 18:00-, midnight
Olympia, Paris, France
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2日目 1962年11月18日(日)
Konzertsaal des Volkshauses, Zurich (Zürich), Switzerland

3日目 1962年11月19日(月)19:00-, 21:15-
Konserthuset, Stockholm, Sweden
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4日目 1962年11月20日(火)
Kulttuuritalo, Helsinki, Finland
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5日目 1962年11月21日(水)
Njårdhallen, Oslo, Norway
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6日目 1962年11月22日(木)
Falkoner Centret, Copenhagen (København), Denmark
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7日目 1962年11月23日(金)20:00-, 21:00-
Robert-Schumann-Seal, Düsseldorf, West Germany

8日目 1962年11月24日(土)20:00-
Auditorium Maximum, Freie Universität, Berlin, West Germany

9日目 1962年11月25日(日)17:00-
Musikhalle, Hamburg, West Germany

10日目 1962年11月27日(火)17:45-, 20:30-
Grosser Konzerthaussaal, Vienna (Wien), Austria

11日目 1962年11月28日(水)19:30-
Grosser Stefanien-Saal, Graz, Austria
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12日目 1962年11月29日(木)20:00-
Kongress-Saal, Deutsches Museum, Munich (München), West Germany

13日目 1962年11月30日(金)20:00-
Kongresshalle, Frankfurt am Main, West Germany

14日目 1962年12月1日(土)20:15-
Kurhaus, Scheveningen, Netherlands

1962年12月1日(土)midnight – early morning
Concertgebouw, Amsterdam, Netherlands

15日目 1962年12月2日(日)16:30-, 21:30-
Teatro dell’Arte, Milan (Milano), Italy
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収録アルバム

【ついでにフォト】

2007年 ブリュッセル、ベルギー

(2022年8月24日掲載)