The Feeling Of Jazz
(B.Troup – G.Simon – D.Ellington)
(5分35秒)
【この曲、この演奏】
この曲について資料09に「多分初めて録音されるエリントン・ナンバー」と書かれています。これが正解だとすると、このセッションのためにエリントンが用意した曲となります。コルトレーンの演奏記録は、本セッションだけです。
さて演奏ですが、物憂げと言いますか、ジャズの持っている雰囲気をうまく使った曲になっており、その中でコルトレーンはいくつもの角度からテナーサックスで仕掛けていく演奏を行っています。エリントンはコルトレーンの良さを引き出しのに専念したかのような演奏で、頼もしい存在となっています。
何気ない曲、決して絶賛される演奏ではありませんが、アルバムの中では存在感あるものになります。
【エピソード、ルディ・ヴァン・ゲルダーの記憶】
ジョンは、何かデュークに気おされているという感じでした。それは、デュークの趣味のいい着こなしと、ジョンのラフなシャツ姿の違いにも現れていました。
そのうち、デュークがコントロール・ブースに入って来て、私に話しかけようとしたので、例によってミュージシャン慣習の、私たち技術者へのお世辞が始まるんだなと思ったら、なんのことはない、彼はただトイレットの場所が知りたかっただけでした。
(資料01より)
【ついでにフォト】
2013年 みなとみらい
(2021年3月17日掲載)