Naima
(John Coltrane)
(7分1秒)
【この曲、この演奏】
11月18日のパリ公演では演奏しなかったこの曲ですが、コルトレーンのライブ定番曲です。ヴィレッジ・ヴァンガード録音4日間では、二日間演奏していました。ドルフィーはヴィレッジ・ヴァンガードでの二日間と同様に、ここではバス・クラリネットで演奏しています。
テーマ演奏ですが、ヴィレッジ・ヴァンガード録音4日間の初日の11月1日にはドルフィー抜きで、3日目の11月3日にはドルフィー入りで演奏していました。この11月20日のコペンハーゲンでは、ドルフィー入りでテーマが演奏されており、コルトレーンとドルフィーの音の重なりを楽しめるものです。それに続いてソロは、ドルフィーとマッコイが演奏しており、ヴィレッジ・ヴァンガード同様にコルトレーンにはソロの場面はありません。
二人のソロの後にテーマとなり、7分間の演奏は終わっていきます。
【エピソード、ドルフィーについて語る、11月18日 その1】
音楽の世界で何か面白いことをやろうと思ったら、一緒にプレイする相手のことを熟知し、好きにならなければいけない。エリック・ドルフィには申し訳なく思う。というのも、私は描いたアレンジはすべてカルテットで演奏するためのものだ。だから、五番目の声である彼には、あまり活躍の場を与えられずにいる。彼にとっては名を揚げるチャンスなのに。ただ、エリックの音楽はとても好きだ。だから彼にも、このクインテットで輝いてもらいたい。冷静に考えてみると、新しいアレンジを書いてから、五人目のメンバーを加えるべきだったんだろうな。
一九六一年十一月十八日、フランソワ・ポスティフによるインタヴュー (資料04)
このインタヴューは、11月20日コペンハーゲン公演の二日前にパリで行われたものである。
【ついでにフォト】
2010年 タイプーサム、ペナン、マレーシア
(2022年8月12日掲載)