19611120-03

Impressions
(John Coltrane)
(13分13秒)



【この曲、この演奏】
 この時期のコルトレーンのライブ定番曲ですが、11月18日のパリ公演では前半の部で演奏していました。この20日のコペンハーゲンでドルフィーは、そのパリ公演やヴィレッジ・ヴァンガードと同様に、アルト・サックスで参加しています。

 さて演奏ですが、テーマではコルトレーンのテナーに絡んでいくドルフィーのアルトに、この演奏が素敵なものになっていくような予感を感じます。コルトレーンのソロは6分ほどのもので、11月18日パリ公演前半の部よりも長尺なものになっています。そのソロの前半は好調とは言えないものの、聴かせどころは作っています。後半になると徐々に加速していき、気合を感じる演奏になっています。続いてドルフィーとマッコイがそれぞれ3分弱のソロとなり、両者の個性を味わえるものです。

 コルトレーンがこの日のステージを立て直そうしたかのような演奏でした。




【エピソード、コペンハーゲンの会場】
 演奏会場のファルコナー・センターについて、Wikipediaから引用して紹介する。

 ファルコナー・センターは、コペンハーゲンのフレデリックスバーグにあるホテルと会議場の複合施設だ。1886年に建てられたが、1959年に建て替えられた。会議場は二つあり、大きい方のFalkonersalen(旧Falkoner Teatret)は収容能力2000人であり、かつてはコンサート会場として非常に人気があったが、今は年次総会などで使われている。それより小規模のFalkonerscenenは、もともとは映画館だったが、現在はコンサートや演劇、ショーなどの文化活動に使用されている。

 この11月20日の公演場所は、おそらくは収容能力2000人のFalkonersalenと思うが、各資料を見ても明確な情報はない。

初収録アルバム

【ついでにフォト】

2010年 タイプーサム、ペナン、マレーシア

(2022年8月11日掲載)