Central Park West
(John Coltrane)
(4分14秒)
【この曲、この演奏】
当時コルトレーンが住んでいたのはクィーンズ地区セント・アーバンズですので、セントラル・パークの東側です。西側と言えばハドソン川との間の地区ですが、この辺りにコルトレーンの何らかの思い出があるのでしょうか。録音スタジオはセントラル・パークの南側、そして少し西、そう考えればアトランティック・スタジオをこの曲名はさしているのかもしれません。
コルトレーンが作るバラッドの特徴が分かるこの曲、コルトレーンの演奏記録は資料07によれば本セッションだけです。
さて演奏ですが、憂と優しさが混じり合うコルトレーンのソプラノ演奏はテーマだけとなっており、マッコイが叙情的なピアノ・ソロを披露しています。
そしてこの演奏はAtl 1419(Coltrane’s Sound) として、1964年6月に世に出ました。
【エピソード、本セッション】
本セッションは、第四期コルトレーン・カルテットによる、二度目のスタジオ録音である。そしてこの日には、曲数で11曲、コルトレーン抜きならば更に二曲多い十三曲を吹き込んだ。三日前の演奏でこのカルテットにコルトレーンが手応えを感じたのか、はたまたレーベルとの契約があってのことなのかは分かラナイが、この10月24日は精力的なセッションとなった。
このセッションは二回に分けて行われた。午後2時から6時半まで、そして7時半から夜中までだ。休憩時間の1時間は夕食(昼食?)ですぐに終わったことであろう。
またこの日もコルトレーンはソプラノ・サックスを手にして、4曲でそれを披露している。
本セッションでの収録曲は、アトランティック・オリジナル・アルバム(8枚)の3枚に分散収録された。1361(My Favorite Things), 1382(Coltrane Plays The Blues), 1419(Coltrane’s Sound)の3枚である。
なお演奏曲順等について各資料で違いが見られるが、ここでは公式記録である資料16を正とした。
【ついでにフォト】
2006年 香港
(2020年8月29日掲載)