If I Were a Bell
(Frank Loesser)
(12分)
【この曲、この演奏】
4月8日のチューリッヒ公演で最初に演奏されたこの曲が、アムステルダムのコンセルトヘボウでも最初に演奏されました。
軽快にマイルスのミュート・トランペットでテーマが短く演奏されますが、投げやりにも感じるものです。そのままマイルスのソロとなりますが、力み過ぎの2分間に感じます。続くコルトレーンの4分を超える演奏は、はっきりと疲れがわかるものです。それは次のケリーの3分間のソロにもいえるものです。再びマイルスのミュートでテーマを演奏して、最初の曲は終わっていきます。
【エピソード、オランダ2カ所公演】
ノーマン・グランツ主催のJATPツアーでの、オランダ国内での興行主は随分ときつい日程を組むものだ。
8日のチューリッヒでのコンサートを終えたJATP御一行は、翌朝にオランダに入り、夜の8時15分からハーグのスケヴェニゲンでコンサートを行った。そして終わり次第、車で1時間ほどかかるアムステルダムへ移動し、日付が変わった中でコンサートを行ったのである。
EU内とはいえ他国から午前中にオランダに入り、オランダ内で2カ所公演することは、1961年にも1962年にもあった。(コルトレーン・グループでのこと)
この1960年春のオランダの興行主は、ルー・ヴァン・リースという方とのことだ。
【ついでにフォト】
2006年 香港
(2023年6月17日掲載)