19600408-03

So What
(Miles Davis)
(15分18秒)



【この曲、この演奏】
 3月21日パリ公演前半の部では2曲目、22日ストックホルム公演両部でと24日コペンハーゲン公演では1曲目に演奏されたこの曲ですが、この4月8日のチューリッヒ公演では3曲目に演奏されました。

 さて演奏ですが、コペンハーゲン同様にアップテンポでのテーマとなっています。30秒ほどのテーマの後に、マイルスが3分半のソロを取りますが、これは聴く者をハラハラドキドキさせる演奏です。これに続くのは6分半に及ぶコルトレーンのソロで、こちらは聴く者の心を揺さぶるような演奏で、観客の熱狂ぶりも頷けるものです。このマイルスからコルトレーンへの流れには、一つの物語を感じます。

 演奏は3分半のケリーのソロがって、再びテーマとなり、終わっていきます。



【エピソード、ブノワ・ケルサンによるインタビュー その7】
ケルサン
 和声構造の面では?

コルトレーン
 うん?

ケルサン
 和声構造です。

コルトレーン
 和声構造が何か?

ケルサン
 いえ、最新アルバムのことですが。たった今言いましたよね。(聞き取れず)二年前と。どういうことでしょう。

コルトレーン
 そう、二年前の私はもっとハーモニーに興味があった。私が言いたいのはそういうことだ。当時の私はただ単に・・・ハーモニーだけに執着していた。今はメロディやリズムについても学ぼうとしている。
(資料04より、時期は1961年の夏か秋だろうとのこと)

収録アルバム

【ついでにフォト】

2006年 香港


(2023年6月15日掲載)