19600324-01

So What
(Miles Davis)
(14分16秒)


【この曲、この演奏】
 22日のストックホルム2回公演に続き、この24日のコペンハーゲンでも、最初にこの曲が演奏されています。

 ストックホルムでの演奏と比べると、テンポ上げてリズムを強くして、テーマを演奏しています。その後にマイルスの3分越えのソロ、コルトレーンの6分越えのソロ、そしてケリーの3分越えのソロへと続きます。コルトレーンのソロは重く深く心に入っていくもので、その前のマイルスのソロとの続きに違和感がないものです。後テーマでは一層テンポを上げて、終わっていきます。

 この曲の演奏に違う方向性をマイルスは見つめているかの演奏でした。



【エピソード、音源発売】
 コルトレーンが参加したマイルスの1960年春の欧州ツアー4日目のコペンハーゲンのコンサートは、Denmark Radio で放送された。それをエアチェックした私家録音が、1989年にデンマークの Jeal Records の Royal Jazz というレーベルから発売された。1983年発売の資料09にこの日の私家録音が記載されているので存在は知られたものだったようだが、資料09の関係者もこの私家録音は聴くことができていなかった。

 この日は2回公演であったが、収録された演奏がどちらのものかは、分かっていない。

収録アルバム

【ついでにフォト】

2006年 香港


(2023年5月31日掲載)