Fran-Dance
(Miles Davis)
(7分17秒)
【この曲、この演奏】
「Put Your Little Foot Right Out」との曲名で1958年5月26日のエヴァンス参加のスタジオ録音で収録されアルバム「ジャズ・トラック」に収録され、その年の7月3日のニューポートでは「Fran-Dance」との曲名で演奏されたこの曲ですが、1960年春の欧州ツアーでも取り上げられました。
さて演奏ですが、優雅で憂のあるマイルスのミュート・トランペットで、この曲で観衆を包み込むように演奏していきます。その後にコルトレーンが登場し胸を張っての演奏を、次にケリーの魅力溢れる演奏、そしてチャンバースのピッチカートでのソロとなり、再びマイルスに戻って演奏は終わっていきます。
どのパートも1分半弱のものですが、この曲のメロディを大切にした演奏になっています。マイルスが提示した情景を大切にしながら、各メンバーが解釈していく様子は、マイルス自身の演奏と共に聴く価値高いものになっています。
【エピソード、初発売】
この日の2回公演が全て発売されたのは、先に書いたドラゴンからのブートレグであった。しかし資料07によれば、この中の1回目コンサートの「Walkin’」と、2回目コンサートの「All Blues」は、ドラゴン以前に別々のブートレグLPレコードに入って発売されていたとのことだ。
【ついでにフォト】
2005年 香港
(2023年5月26日掲載)