I’ll Wait And Pray (alternate take)
(Jerry Valentine & George Treadwell)
(3分27秒)
【この曲、この演奏】
続けてこの珍しい曲を演奏しています。資料09によれば、作者の一人の George Treadwell は、かつてのサラ・ヴォーンの旦那さんとのことです。ただしそれ以上の情報は、各資料やネットから得られませんでした。
演奏時間も構成も前テイクとほぼ同じですが、コルトレーンがテーマ演奏で違う試みをしています。しかしながら前テイクの方がベターとの判断で、本テイクは1975年に「Alternate Takes」として世に出ました。
【エピソード、ウィントン・ケリー】
アトランティックでのコルトレーンが選んだピアニストは、シダー・ウォルトン、トミー・フラナガンに続くのがウィントン・ケリーだった。
資料06によれば、コルトレーンとケリーの共演歴は21回あるが、コルトレーンのリーダー・セッションとなると、スタジオ録音ではこの日と12月2日だけである。この年にバードランドでのライブでも共演しているが、音源を含めて詳しい情報は残っていない。
その他の18回は、マイルス・バンドが16回となる。3回はスタジオ録音であり、「Kind Of Blue 」と「My Prince Will Come」という名盤で世に出ている。残りの15回はライブであり、1960年のマイルス・バンド欧州ツアーがその中心となり、非公式盤としていくつかの音源は世に出ている。
さて残り2回は、スタジオ録音である。1957年のBNでのグリフィンのリーダー・セッション、そして1959年のキャノンボール・アダレイのシカゴでの録音であり、どちらも人気作品として今日でもジャズファンに愛されている。
【ついでにフォト】
2005年 香港
(2020年7月29日掲載)