19581100-02

Doxy
(Sonny Rollins)
(6分43秒)



【この曲、この演奏】
 本セッションの選曲の特徴は、ロリンズ作の有名曲が二つあることです。最初に演奏されたこの曲ですが、コルトレーンの演奏記録は本セッションだけです。

 テーマでのレイとコルトレーンのほのぼのとした演奏を聴いていると、この二人は相性がいいなと感じます。ソロはコルトレーンからですが、ここでは一転して攻めていく演奏となっています。続くレイのソロは、心優しい少年から、コルトレーンの影響で世間の影を知るようになる青年へ成長していく様子が、その演奏から想像しました。

 ピアノとベースのソロもあり、テーマとなって演奏は終わります。




【エピソード、この日の行動】
 資料07にピアノで参加しているジョン・メイヤーが、このセッションの日の思い出がある。メイヤーが、資料07の共同編者である Chris DeVito に2005年3月25日に e-mail で知らせたもので、次のような内容だ。

 このジュビリーのセッションに向けて、レイはコルトレーンに参加を頼んだ。レイ、コルトレーン、そして私はレイの家族が住むアパートで会った。マンハッタンの106通りにあるアパートで、レコーディングに行く前に稽古するためだ。コルトレーンは私が片付けたブラームスの練習本が気になっていたようだった。私たちはタクシーで James “Spanky” DeBrest と Larry Richie が待つスタジオへ向かった。

初収録アルバム

【ついでにフォト】

2013年 みなとみらい

(2022年6月21日掲載)