Stella by Starlight (master)
(Ned Washington – Victor Young)
(4分41秒)
【この曲、この演奏】
この曲は、1944年のパナマウント映画「呪いの家」の主題曲としてヴィクター・ヤングが書いたもので、歌詞は1946年にネッド・ワシントンによってつけられました。(資料09)
この曲は数多くの歌手や奏者によって愛され、多くの名唱・名演が残っています。マイルスも愛したこの曲ですが、1964年録音のアルバム「マイ・ファニー・バレンタイン」の熱演が有名なところでしょう。
邦題「星影のステラ」のコルトレーンの演奏記録は、本セッションだけです。
このセッションでは合計7回演奏され、最後まで演奏されたのはテイク3とこのテイク7の2回です。アルバム「ジャズ・トラック」に収録されたのは、この二つの完奏テイクを編集したものでした。
テイク1からテイク7までの7つについては、「Miles Davis / Legendary Session 1958/1961」とのCDで(恐らくは2000年過ぎ)発売されていますが、私は持っていませんので、ここでは触れられません。
ここではその編集されたマスター・テイクを取り上げます。資料07によればその編集内容は、次の通りです。
テイク7の最初のピアノとベースのイントロ部の10秒
テイク3の1分38秒からのイントロからトランペット・ソロ終了まで
テイク7の2分58秒からのテナー・サックス・ソロ開始から最後まで
その内容ですが、ストーナ展開で聴かせるマイルスのミュート・トランペットでの優美さに酔うものです。コルトレーンとエヴァンスにソロの機会が与えられていますが、マイルスの添え物との表現が決して厳しいものと言えないでしょう。
【エピソード、ジミー・コブとコルトレーン】
資料07によれば、この二人の共演は25回ほどあるが、ほとんどがマイルスでのセッションである。しかし、コルトレーンがリーダーのスタジオ・セッションに、ジミー・コブは5回参加している。
プレスティッジ系
1958年3月7日
1958年5月23日
1958年7月11日
アトランティック
1959年11月24日
1959年12月2日
【ついでにフォト】
2010年 みなとみらい
(2022年5月13日掲載)