19580526-02

Put Your Little Foot Right Out (take 1)
(Trad. – M. Davis)
(5分49秒)



【この曲、この演奏】
 資料09にはこの曲について、「初め『Put Your Little Foot Right Out』と名付けられていたが、後に『Fran – Dance』と変えられる。フランというのは当時のマイルス夫人の名前」と解説されています。また上記の作者表記は資料09に従いました。

 さて演奏ですが、穏やかな生活を送っている男女の温かさが伝わってくるかの曲を、マイルスのミュート・トランペットが、艶のある空気で包んでいます。

 その後に、アダレイ、コルトレーン、エヴァンスと演奏は続き素敵な演奏を披露していますが、マイルスの存在の大きさを印象付けるものです。

 再びマイルスの演奏に戻りテーマを披露して、この曲の1回目の演奏は終わります。

 このテイクは2000年になってから、発売されました。




【エピソード、収録曲の発売の経緯について】
 このセッションでは四曲が演奏された。資料07の記録による限りだが、「On Green Dolphin Street」と「 Love for Sale」の二曲には別テイクは存在しない。「Put Your Little Foot Right Out」については別テイクが一つあり、「Stella by Straight」については七つのテイクがあり、それらを編集してマスターテイクが作られている。
 
 この四曲の発売順は、資料07では次の通りだ。

On Green Dolphin Street」
Put Your Little Foot Right Out (take 2、OKテイク)
Stella by Straight (master)
 この三曲は、マイルスのアルバム「Jazz Track」に収録され、1959年10月に発売された。

Love for Sale
 この演奏は、1970年代に入ってから発売されたコロンビア・レーベルのオムニバス・アルバム「Back Giants」に収録された。

 ただし、上記のこの四曲の本テイクに関しては、1979年発売の「1958 Miles」に収録され発売されている。私はこの「1958 Miles」でこの日のセッションに触れてきたし、多くのジャズファンも同様のことだと思う。(1979年発売には諸説あり)

初収録アルバム

【ついでにフォト】

2010年 みなとみらい

(2022年5月1日掲載、改訂2023年1月14日)