B.J.(take 3)
(Wilbur Harden)
(4分29秒)
【この曲、この演奏】
この曲の三度目の演奏ですが、ここにきてメンバーでの一体感がある演奏になりました。
前の2回よりもテンポを早めて、リズミカルで楽しめるテーマとなっています。その後のソロ順は前の2回とは違い、ハーデン、コルトレーン、フラー、ウィリアムスとの順番です。ホーンの3名は余裕感のある演奏、そしてウィリアムスのピアノは懸命な姿がうかがえるものです。ベースとドラムスの4小節交換を挟み、後テーマとなります。
これがOKテイクとなり、アルバム「タンガニカ・ストラト」に収録されました。
【エピソード、共演者のアリ・ジャクソン】
このセッションに参加したベース奏者のアリ・ジャクソンだが、新・世界ジャズ人名辞典には掲載されていない方だ。コルトレーンとの共演歴を資料07で見ると、明確なものでは本セッションと、サヴォイでのハーデン3度目のセッションとなる6月24日の2回である。ただし、不明確な情報としては1952年に共演があったかもしれないとの情報もある。
資料09では本セッションのベース奏者を、Alvin Jackson としているが、他の資料にはないものなので、単なる思い違いなのであろう。しかしながら、ベース奏者のアルヴィン・ジャクソンは実在していた。こちらの方も、新・世界ジャズ人名辞典には掲載されてない。そして資料07によれば、1951年と1956年にコルトレーンとの接点があったとのことである。
【ついでにフォト】
2008年 みなとみらい
(2022年4月27日掲載)