Wells Fargo (take 1)
(Wilbur Harden)
(7分14秒)
【この曲、この演奏】
フリューゲルホーンを演奏するこのセッションのリーダーとなっているウィルバー・ハーデン作の曲で、コルトレーンの演奏記録は本セッションだけです。
このセッションで3回演奏されていますは、こちらの最初の演奏がアルバム「メイン・ストリーム 1958」に収録されて、1958年中旬に発売されました。
さて内容ですが、ミディアム・テンポで陽気にブルージーにハード・バップの曲であり演奏です。ゴルソンのアレンジ光る中で、ハーデンとコルトレーンの4小節交換も入れながら、テーマが進んでいいきます。ソロの先発はハーデンで、良い人柄だろうなということが伝わってくる演奏です。続くコルトレーンは、シーツ・オブ・サウンドと温かみに演奏であり、ハーデンのお人柄に感化されたかの演奏です。ソロはフラナガンとワトキンスへと続き、テーマとなり演奏が終わっていきます。特にワトキンスのソロから後テーマへの展開の中でのワトキンスのベース・プレイは、大いに魅力的なものです。
【エピソード、コルトレーンとサヴォイ・レーベル】
数多くのジャズ作品を抱えるサヴォイ・レーベルだが、コルトレーンとの関係となると、実質的には1958年に行われたウィルバー・ハーデンとの3回のセッションだけとなる。
なおコルトレーンはガレスピー楽団在籍時代の1951年、ソロをとるミュージシャンではなかった時代に行われたレコーディングがサヴォイから発売されている。しかしこれは Dee Gee でのレコーディングであり、後に権利がサヴォイに移ったものである。
【ついでにフォト】
2009年 みなとみらい
(2022年4月16日掲載)