Hallelujah
(Youmans – Robin)
(6分31秒)
【この曲、この演奏】
「ハレルヤ」とは「主(ヤハ)をほめたたえよ」との意味とのことですが、簡単には理解できないものなのでしょう。
それにしてもガーランドは目立たない曲を、本セッションに用意したものです。資料09によればこのユーマンス作の曲は、ミュージカル「Hit The Deck」の中の1曲です。
コルトレーンもガーランドも、この曲の演奏記録は本セッションだけです。(資料06, 08)
さて演奏ですが、アップテンポを楽しむかのピアノ・ソロにテイラーのドラムが一緒に踊っているかの演奏です。続くコルトレーンは、2年後の大躍進を想像させる、熱のある演奏です。バードとテイラーもソロを披露して、速球演奏は終わります。
【エピソード、ガレスピーがコンボを結成、コルトレーンはテナーに変更】
ビッグバンドを解散したガレスピーは、1951年に入りすぐに、セプテットを編成した。そこにジミー・ヒースとコルトレーンを、ビッグバンドから引き続き雇っていた。そしてこのセプテットでコルトレーンは、テナー・サックスを吹くようになった。
コルトレーンはそれまでにも時々、他の奏者の都合でテナーの持ち替えをやっていた。そしてガレスピーは、コルトレーンのテナーをアルトと同様に好きであった。コルトレーンのアルトからテナーへの転換は、スムーズに行われた。(資料01)
また資料03によれば、ビッグバンド時代にコルトレーンはテナーの練習に励んでいたとのことだ。
ただこのテナーへの持ち替えに関するコルトレーンの気持ちについては、どの資料からも情報を得られなかった。
2008年 みなとみらい
(2019年10月9日掲載)