19570920-01

Dealin’
(Mal Waldron)
(10分01秒)



【この曲、この演奏】
 マル作のマイナー・ブルースで、このセッションでは2つのテイクが収録されています。コルトレーンの演奏記録は本セッションだけであり(資料06)、マル自身はこの後の1959年と1960年にこの曲を演奏している(資料08)。

 ミドルテンポの演奏で、ジャム・セッション、ブローイング・セッションの良き味わいのある演奏です。ガーランドのソロに続くのがウェスのフルート、そしてクィニシェット・コルトレーン・ウェスとのテナー・ソロが続きます。ホーンの三人には、丁々発止ではなく和気あいあいの楽しさがあり、三者三様の個性を楽しむ演奏と言えます。




【エピソード、本セッション】
 本セッションから4曲が、オールスターズ名義の「ディーリン&ホイーリン」に収録されている。また別テイクの2曲がマルの「ザ・ディーラーズ」に収録されている。マル指揮のセッションと言えよう。

 共演者に目を移すと、1950年代中盤から大活躍したベース奏者のダグ・ワトキンスが参加している。コルトレーンとの共演歴は4回ある。3回がプレスティッジでのセッションであり、もう一つがサボイでのセッションである。少ない回数と思うが、フランク・ウェスについてはコルトレーンとの共演歴は本セッションだけである。

初収録アルバム

【ついでにフォト】

2009年 みなとみらい

(2019年8月30日掲載)