C.T.A.
(Jimmy Heath)
(4分41秒)
【この曲、この演奏】
アルファベット3文字の略を見ますと、ここ20年の日本の企業がいくつも頭に浮かびます。英語圏では古くからのことのようで、ウィキペディアを見ますと、いくつもの例があります。テレスコープ弾 (cased telescoped ammunition)、商品投資顧問業者 (commodity trading advisor) 、シカゴ交通局 (Chicago Transit Authority)などであり、その中には日本のケーブルテレビ足立 (Cable Television Adachi)などもあります。
ネットで検索しますと、「Call To Action(コール トゥ アクション)の略で、行動喚起の意味」と言うページが多数ヒットします。マーケティングの世界で用いられ、今ではwebページ製作会社でよく使われる用語とのことです。
ジミー・ヒース作のこの曲に付けられた「C.T.A.」が何の略なのかは掴めまでんでしたが、おそらくは「行動喚起」の意味合いからではないかと、私は思いました。
アップテンポで明るく陽気にとの曲を、快調に飛ばす4人がいます。「オレが目立ってやるぜ」との意気込みが感じられ、コルトレーンもぶっ飛ばしているテナー演奏を披露しています。しかしながらバラバラの演奏にならないのが、流石はこの時期のジャズ界を牽引していた4人であります。爽快な気分で聴き終えます。
追記(2019/5/27)
この雑文をお読みになった方から、C.T.A.の意味について次の情報を頂きました。
「マイルスの自伝によると、ヒースが付き合っていたアフロアメリカンと中国とのハーフの彼女の名前 Connie Theresa Ann から名付けたそうです」(情報ありがとうございます)
【エピソード、高校時代のコルトレーン】
他の生徒同様に、コルトレーンも暇潰しに学校に行っていた。
彼は静かな口調で遠慮がちにものを言った。無口で、ときとして引っ込み思案だった。友人としては、音楽のことを話し合う相手はレッドというニックネームのジョン・イングラム、映画ならスヌーキー、野球の時はポーシュ、そのほかには、たまに遊ぶことのある数人のクラスメイトがいた。
【ついでにフォト】
2007年 アムステルダム
(2019年5月27日掲載)