We Six
(Donald Byrd)
(7分38秒)
【この曲、この演奏】
ドナルド・バードが提供したこの曲ですが、資料08によればバードの演奏記録は本セッションだけのようです。コルトレーンの演奏記録も、当然ながらこのセッションだけです。(資料07)
この曲を2回演奏した後に、この演奏となりました。(資料07)
威勢の良いハード・バップを感じるテーマの後には、どれも勢いのあるソロが続いていきます。ハード・バップのトランペッターとしての味わい豊かなバード、ブルー・ノートでの初演奏でかましていくコルトレーン、決してダレることがないチェンバースのアルコ、シングル・トーンで攻めていくバレル、そして既に実力者として認められているシルヴァーの姿を感じる演奏といった具合です。こうなればバッキングで光っているフィリー・ジョーにもソロをとの欲が出てくる中で、勢いそのままでメンバー全員が畳み掛けていくテーマで、演奏は締めくくられます。
【エピソード、本セッション】
コルトレーンはポール・チェンバースのリーダー・セッションに3回参加したが、本セッションがその最後となる。
1956年3月2日 Jazz West レーベル
1956年4月20日 Transition レーベル
1956年9月21日 Blue Note レーベル(本セッション)
またコルトレーンは自分のリーダー・セッションを含めれば、ブルー・ノートの4つのセッションに参加しているが、本セッションがその最初となる。
1956年9月21日 ウィムス・オブ・チェンバース(本セッション)
1957年4月6日 ジョニー・グリフィン / ア・ブロウイング・セッション
1957年9月1日 ソニーズ・クリブ
1957年9月15日 ブルー・トレイン
【ついでにフォト】
2013年 みなとみらい
(2021年12月29日掲載)