19571115-02

They Can’t Take That Away From Me
(Gershwin – Gershwin)
(10分26秒)



【この曲、この演奏】
 1937年の映画「踊らん哉(Shall We Dance)」でフレッド・アステアが歌って大ヒットした曲です。邦題は「誰も奪えぬこの想い」で、多くの歌手、そしてパーカーやゲッツなどからも愛された曲です。(資料14)

 演奏記録ではコルトレーンもガーランドも、本セッションだけです。(資料06, 08)

 さて演奏ですが、バードの歌心あるトランペットが華やいでおり、硬質コルトレーンはバードの引き立て役を担っています。歌心バードに負けじとのガーランドのピアノも、これまた魅力的なものです。




【エピソード、1948年、ヒース兄弟】
 コルトレーンとビル・バロンは1948年に、フィラデルフィアのメル・ヴィンソンというトランペット奏者が作ったバンドに加わった。そのバンドはヒース兄弟が演奏の中心であったが、その年の後半にヒース兄弟は自分たちのバンドを結成し、そこにコルトレーンが第二アルト・サックス奏者として加わった。当時はジミー・ヒースはアルトを吹いており、パーカーの影響を強く受けていたため、「リトル・バード」と呼ばれていた。この時点ではコルトレーンよりジミー・ヒースの方が優れた演奏テクニックだった。二人はよくパーカーのリフを繰り返し演奏していた。コルトレーンは取り憑かれたように練習に励んでいた。(資料01)

初収録アルバム

【ついでにフォト】

2008年 みなとみらい

(2019年10月2日掲載)