I Hear A Rhapsody
(Fragos – Baker – Gasparre)
(6分)
【この曲、この演奏】
トミー・ドーシー楽団やグレン・ミラー楽団がヒットさせたこの曲は、エヴァンスとジム・ホールのデュオ演奏でジャズファンの間で有名な曲です。その他にもシナトラやドン・フリーマンなどの演奏もあります。(資料14)
この曲を通常よりもアップテンポで演奏し、テーマからソロへとコルトレーン独り舞台で飛ばしていく様は、コルトレーンの初リーダーセッションへの喜びとも、はたまた暴走とも感じられます。
この演奏は初リーダーアルバムには収録されませんでした。
【エピソード、プレスティッジと契約、出版社】
プレスティッジとの契約には、オリジナル曲はプレスティッジ付属の出版社に登録することになっていた。
このコルトレーン初リーダー・セッションには彼作の2曲が演奏されており、この2曲はプレスティッジ付属の出版社管理となる。これは若手ミュージシャンが中小レーベルと契約する際の基本条件であった。
プレスティッジ時代のコルトレーンが作曲にどれほど熱心だったかは分からないが、2年間のプレスティッジ時代にコルトレーン作の曲が少なかった要因には、この出版管理の契約が影響しているのかもしれない。(資料11)
【ついでにフォト】
2008年 みなとみらい
(2019年7月10日掲載)