Tommy’s Time
(Tommy Flanagan)
(11分59秒)
【この曲、この演奏】
ミディアム・テンポのこのブルース曲は、その場でフラナガンがテーマを口ずさみ、長尺演奏に入っていたのでは何のでしょか。レコード化する際にプレスティッジが曲名を、流し作業でつけたのでしょう。コルトレーンもトミフラも、ここでの演奏記録しかない曲です。
トミフラ、バレル、シュリーマン、コルトレーン、そしてチェンバースと続くソロには、徐々に盛り上がっていく姿が伺え、ジャムセッションの魅力を味わえる内容です。この演奏には資料11も少しは前向きのコメントかと思いきや、「(コルトレーンのソロは)控えめに始まり、ドラムがダブル・タイムでほのめかしても反応しない」となっています。
【エピソード、初恋】
高校時代にコルトレーンはバイトでため高値で、高級服を一揃え持っていた。彼はこの服で週末の夜の友人宅でのパーティに出席し、バーボンと女の子たちの取り合わせを楽しんでいた。コルトレーンには何か神秘的な魅力があり、その気になれば女の子をものにすることができた。
友人のフランクリンはある女の子に眼をつけていたが、その女の子と仲良くなったのはコルトレーンであった。ドロシア・ネルソンというキュートなお名の子で、二人の交際は一年近く続いた。
彼女は高校の最上級生の時、ワシントン州の陸軍省で週給25ドル保証という書記資格の試験に合格して退学した。
かくして、コルトレーンの初恋は終わった。(資料01)
【ついでにフォト】
2007年 みなとみらい
(2019年5月31日掲載)