The Night Has a Thousand Eyes
(Buddy Bernier / Jerry Brainin)
(6分18秒)
【この曲、この演奏】
この曲はアトランティックで3回に渡りレコーディングされ、1959年12月2日と1960年10月21日の演奏は、テープが紛失したらしいとのことで発売されていません。3度目の演奏は10月26日で、アルバム「Coltrane’s Sound」に収録され、1964年6月に発売されました。(資料07)
このジャズ・ギャラリーでのライブ演奏は、コルトレーンがアトランティックでこの曲に取り組んでいた中間の時期に演奏されました。
冒頭部の途中からの収録のようですが、印象に残るメロディのこの曲を、コルトレーンはテナーサックスで2分半ほど演奏しています。そしてマッコイが2分半強のソロをとり、再びコルトレーンがテナーでテーマを演奏して、終わっていきます。
バンドを温める、お客さんを掴む、そんな演奏のようです。
【エピソード、第二期カルテット】
コルトレーンがマイルス・バンドの一員として最後に演奏したのは、1960年4月10日のドイツのシュトゥッガルトでのライブであった。
コルトレーンはすぐに自分のカルテットを結成した。メンバーは、Steve Kuhn(p)、Steve Davis(b)、そして Pete La Roca(d) であった。
コルトレーンはカルテットでNYにあるジャズ・ギャラリーに、5月3日から7月3日まで出演した。この出演期間中に、ピアノがスティーヴ・キューンからマッコイ・タイナーに変わったようである。
【ついでにフォト】
2012年 ペナン、マレーシア
(2023年3月24日掲載)