Impressions
(John Coltrane)
(15分22秒)
【この曲、この演奏】
コルトレーンのライブ演奏曲としては、1曲目は観客にとっては馴染み薄でしたが、2曲名にはお馴染みのこの曲が登場しました。
この曲の演奏時間は、資料07によれば20分37秒とのことです。私が持っているマグネティックのCDではベースソロがカットされています。
テナーサックスでテーマを奏でるコルトレーンには、なにかしっくりきていないものを感じます。すぐにマッコイの9分近いソロへ突入しますが、こちらはいつもと違った工夫を織り込んだソロとなっており、スリリングな展開です。恐らくはこの後にカットされたベースソロがあるのでしょう。
次には再びコルトレーンが登場し、6分ほどの演奏となっていきます。ここでは好調マッコイと共にコルトレーンもエンジンがかかり、特に終盤でピアノがオフになったときの燃え上がり具合は、素晴らしいものです。
最後にピアノが入り少しのテーマ演奏で終わっていきます。
【エピソード、この日の音源の発売】
この日の演奏についてはエアチェックした録音が、恐らくは1980年に入ってからLPレコードで発売された。そして1990年頃に、CD発売が始まった。しかし現在では、どれも入手困難なようである。
なお演奏時間は、2曲で40分である。これはAlan Grant氏のアナウンスから分かるのだが、この40分がワン・ステージ全てであったようだ。
【ついでにフォト】
2004年 香港
(2023年2月28日掲載)