untitled original
(ca. John Coltrane)
(14分58秒)
【この曲、この演奏】
この日の音源は幾つもの種類で発売されてきていますが、そこでの曲名は「One Up and One Down」あるいは「One Up, One Down」となっています。しかし資料07では、ここでの演奏はそれらとは異なっているとして、「untitled original」としています。
アップテンポのブルースをコルトレーンがテナーサックスで3分半強吹いていきますが、やはり楽器の不調を感じるものです。続いてマッコイの、火がついたような凄みがあるソロが、4分弱演奏されます。そしてギャリソンの出番となり、先ずはトリオでアルコで演奏し、すぐに一人でのピッチカーとなっていき、4分半の刺激あるベース・ソロとなっています。さらにコルトレーンとエルヴィンの掛け合いで2分半弱の演奏があり、テーマとなり、演奏が終わっていきます。この後に司会によるメンバー紹介が収録されています。
【エピソード、この日の音源】
コルトレーンが2月21日から3月6日にバードランドへ出演中の、2月23日と3月2日の演奏が、WADO 1280-AMというラジオ局の「The Symphony Sid Show」という番組で放送された。そこでの演奏が1970年代にLPレコードのブートレグで発売され、2月23日のものはブートレグCDで何度も発売されている。
この日の演奏中、「I Want to Talk About You」と「untitled original」について、私は1990年前後にブートレグ発売された次のCDで持っている。
Magnetic MRCD 134 (John Coltrane Quartet / New York City ’65 vol. 1)
Magnetic MRCD 135 (John Coltrane Quartet / New York City ’65 vol. 2)
1965年となっているが、その中の上記の2曲はこの1963年2月23日のバードランドであると、資料07では明言している。
【ついでにフォト】
2011年 タイプーサム、ペナン、マレーシア
(2023年2月13日掲載)