The Inchworm
(Frank Loesser)
(10分21秒)
【この曲、この演奏】
1962年欧州ツアーで何度も演奏されたこの曲が、ペン・ステートでも演奏されました。
10分間に渡り、コルトレーンがソプラノ・サックスで吹き続けています。ここではこの曲が持つ楽しい雰囲気を表現するのではなく、人生の厳しさを描いているように感じました。
各楽器の録音レベルの違いもありますが、時にギャリソンのベースがコルトレーンにぶつかっていく場面があり、またマッコイのピアノが強い主張を始める場面もあり、聴き所ある10分間でした。
【エピソード、主催団体】
このコンサートは、 The Penn State Jazz Club が主催して行われた。(資料07)この団体は日本で言えば、大学のジャズ研といったものであろう。ネットを見ると、Facebookに Penn State Jazz というアカウントがある。また2022年の8月に「The 22nd Annual Penn State Jazz Festival 」という催しが開かれ、ウィントン・マルサリスのリンカーン・センター・オーケストラが出演している。
想像で言うならば、1963年のコルトレーン出演の The Penn State Jazz Club 主催のコンサートが、幾つもの変化を経ながら、今の The Annual Penn State Jazz Festival に結びついているのであろう。
【ついでにフォト】
2004年 香港
(2023年1月28日掲載)