My Favorite Things
(R.Rodgers – O.Hammerstein)
(13分4秒)
【この曲、この演奏】
2月17日のバードランドでも、この曲が演奏されました。
ここで聴けるものは、マッコイのピアノ・ソロが途中までしか収録されず、ドルフィーのフルート・ソロになっていうくという不完全なものです。
冒頭にアナウンスが51秒あり、演奏へと入っていきます。コルトレーンがソプラノ・サックスでテーマを奏で、アドリブを交え、3分強の演奏となっています。10日の演奏では変化を求めてテーマを演奏していたコルトレーンですが、ここではこれまで慣れ親しんだ演奏となっています。
続くのはマッコイの力強いソロですが途中までしか収録されず、突然にドルフィーのフルート演奏へとなります。3分半ほどの熱気ある演奏ですが、これも不完全な収録です。
最後はやはりソプラノのコルトレーンの演奏となり、テーマとアドリブが絶妙にバランスしていく4分半で、演奏は終わっていきます。
聴ける範囲では素敵な演奏なだけに、不完全な収録が残念な限りです。
【エピソード、ステージ上の5人 その2】
さて、エリックは、立てたベースより背が高く、のびきったソーセージのように長く、しなやかな体を、演奏中はほとんど動かさなかった。彼の澄んだ大きな眼は、周囲のものをすべて吸収する。(コルトレーンの眼とよく似ているし、ちょっとした眼の動きまでそっくりである)そして、ごわごわしたヒゲが、彼のあごの先から、まるでペンキの刷毛のように突き出ていた。明るい性格のうえに人当たりもいいドルフィーは、コルトレーンの人柄を愛し、同じように彼と演奏することをこよなく愛していた。トレーンの恋人もこう言っている。「ソニー・ロリンズ以外に、本当の友人は、エリック・ドルフィーしかない。ジョンはいつもそう言っていました」
(資料01より)
【ついでにフォト】
2006年 ペナン、マレーシア
(2023年1月24日掲載)