Bye Bye Blackbird
(M.Dixon – R.Henderson)
(10分32秒)
【この曲、この演奏】
コルトレーンにとって縁深いこのスタンダードの最初のレコーディングは、コロンビアでのマイルス・バンドでのスタジオ・レコーディングで、1956年6月5日のものでした。その後もマイルスのライブで何度か演奏されました。そしてコルトレーンが自分のバンドを持ってからも、この曲はライブでたびたび演奏され、特に1962年の欧州ツアーでは定番曲となりました。
この1961年のサザーランド・ラウンジでの演奏は、コルトレーン・バンドのこの曲のライブ演奏の中で、聴ける範囲では最も初期のものと言えます。
その演奏の収録ですが、開始直後と思いますが、途中からの収録となっています。その演奏ですが、コルトレーンがテナー・サックスで最後まで演奏しており、それは辛口な響きのものです。高い緊張感が継続するコルトレーンの演奏に感心しました。この後のコルトレーン・バンドでのこの曲への演奏構成の変化を考えると、これはこれで貴重な音源といえるのでしょう。
【エピソード、サザーランド・ラウンジでの放送】
コルトレーン・バンドはシカゴのサザーランド・ラウンジに、1961年3月の1日から5日、8日から12日の計10日間出演したらしいが、正確なことは不明とのことだ。またほぼ毎晩の演奏が、11:30からのWSBC (93.1) FMで放送されていたとのことだ。これが生放送なのか録音放送なのかは分からない。(資料07)
【ついでにフォト】
2015年 みなとみらい、横浜
(2023年1月11日掲載)