My Favorite Things
(R.Rodgers – O.Hammerstein)
(17分24秒)
【この曲、この演奏】
1965年のアンティーブ・ジャズ・フェスティヴァルでも、コルトレーンはこの曲を演奏しました。
前曲のドラム・ソロに引き続き、コルトレーンがソプラノ・サックスでテーマを演奏したいきます。いつもよりもテンポを少し上げて、何度も演奏してきたこの曲に新しい試みを仕掛けているようですし、バックのピアノにもそんなことを感じます。
3分ほどのコルトレーンの後に続くのは、マッコイの不思議な空間を感じる6分弱の演奏です。この後に再びコルトレーンのソプラノに戻り、最後まで5分を超える演奏を行っています。湧き上がってくる映像を音楽で表現していく、燃え上がっているコルトレーンの演奏です。
【エピソード、1965年7月27日のマイケル・ヘネシーによるインタヴュー、その1】
ヘネシー
(公演前のホテルの部屋でインタヴュー時間となっても練習を続けるコルトレーンに)
リードはどのくらい持つものなのか?
コルトレーン
いいリードでも三種間。ただ近頃は、なかなかいいリードが手に入らない。
ヘネシー
どのくらいそうやって練習するんですか?
コルトレーン
これでも足りないくらいだよ。最近は作曲のことで頭がいっぱいで、あまり練習できないんだ。理想は一日四時間。その上でさっきみたいに少し練習して。まあ、プレイしたいのは古い曲ばかりだったが。ただ、四時間かければ全て練習できるし、そしたら新しい曲にもトライしてみるつもりだ。
「メロディ・メーカー」誌、一九六五年八月十四日号、6ページに掲載(資料04から)
【ついでにフォト】
2015年 みなとみらい、横浜
(2022年12月22日掲載)