Oleo
(Sonny Rollins)
(6分4秒)
【この曲、この演奏】
このセッションでロリンズ作の曲を取り上げるのは、これで2曲目となります。
コルトレーンはマイルス・バンドでこの曲を3回とるあげており、その最初のは1956年10月26日のマラソン・セッション後半でのもので、アルバム「リラクシン」に収録されています。コルトレーンがマイルス・バンド以外でのこの曲の演奏は、本セッションだけとなります。(資料07)
この印象的なテーマを、コルトレーンとドレイパーはリズムの刻み方に工夫を凝らしたと思う演奏をしていますが、もたついた演奏に聴こえます。ソロでは、真顔で聴くべきコルトレーンと、笑顔で聴くべきドレイパーの演奏へと続いていき、さらにピアノとベースもソロを披露しいます。
そして Ts – D – Tuba – D と続く4小節交換を繰り返していますが、演奏のスリル感という意味ではこれが聴き所のように感じました。
そしてテーマとなり、演奏は終わります。
【エピソード、マーティン・ウィリアムズの言葉】
コルトレーンはジャズのリズムを細分化した。ルイ・アームストロングは四分音符を通じてリズムを追求した。そして、チャーリー・パーカーは八分音符によってリズムを表現した。コルトレーンのフレーズとアクセントは、彼が十六分音符によってリズムを求めたことを示している。(資料01)
マーティン・ウィリアムズは1950年代初頭から長きに渡りジャズ・レビューを書いてきた方で、ニューヨークタイムズやダウンビートなどの幾つもの有名紙に寄稿してきた方である。
【ついでにフォト】
2013年 みなとみらい
(2022年6月24日掲載)