Salt Peanuts
(Gillespie – Clarke)
(4分34秒)
【この曲、この演奏】
ガレスピー作のこの有名曲のコルトレーンの演奏記録ですが、本ライブと1956年5月11日のマラソン・セッション前半の2回です。5月11日の演奏はアルバム「スティーミン」に収録され1961年に発売され、このライブ演奏は2005年になってから発売されました。
軽快なビバップ曲を、軽快に演奏しています。ガレスピー楽団でビバップの嵐に浸っていたコルトレーンですので、この曲のテーマではマイルスと互角の渡り合っています。しかしソロとなると楽器の響き輝きに差があり、主役と脇役の違い(もちろん主役はマイルス)が浮かび上がります。
フィリー・ジョーにも長尺のソロ・スペースが用意され、陽気な演奏は終わっていきます。
この後にマイルス・バンドのテーマが22秒間収録されています。この日のライブ演奏は2枚組CDに収録されている限りでは、この演奏で終了となりました。
【エピソード、開催場所のパサデナ・シヴィック・オーディトリウム】
ジー・ノーマン主催のこのジャズ・イヴェントは、パサデナ・シヴィック・オーディトリウムであり、ネット上にある写真を見ると収容人員2000千人ほどの立派なホールだ。
このホールは1931年にパサデナに建設されたパサデナ・コンベンション・センターを構成する3つの建物の一つである。またこのホールでは、1977年から1997年までエミー賞の本拠地として使われていたとのことだ。
またカリフォルニア州にあるパサデナは、ロサンジェルスの北東に隣接する高級住宅街とのことでだ。そして科学や芸術分野の教育研究機関の街とのことだ。(Wikipediaより)
このモダン・サウンズ・フェスティヴァルは、高級住宅地区にある高級感漂うホールで開催されたのであった。当然ながらそのような地区に住むのが相応しい方々が、このモダン・サウンズ・フェスティヴァルを観に来たことであろう。資料07によればチケットの値段は、1ドル50セントから用意されていた。
【ついでにフォト】
2004年 香港 維多利亞港
(2021年11月29日掲載)