Tranesonic (take 1)
(John Coltrane)
(2分45秒)
【この曲、この演奏】
トレーンにソニックを合わせたアリスの造語だと思うこの曲名ですが、演奏記録は本セッションだけです。またこのセッションで、二度演奏されています。
さて演奏ですが、刺激的で急速な短いテーマをコルトレーンがテナーで20秒ほど演奏し、アリスのソロとなります。アリスも刺激的に45秒ほど演奏し、再びコルトレーンが短くテーマを演奏し、そのままコルトレーンのソロに突入します。しかしその演奏は、4人全員がソロをとっているかのものでありながら、しっかりとバンドの演奏になっております。
このバンドの更なる可能性を感じさせる演奏です。
【エピソード、日本での記者会見、インタヴューから、その9】
7月9日 東京プリンス・ホテル、2階マグノリア・ルーム
早稲田、慶応、立教の「3大学モダン・ジャズ連盟」による共同いたヴュー vol.4 資料17から引用
Q
あなたがアトランティックに吹き込んでいた時代は、たいへんメカニカルな演奏でした。現在の「アセンション」などたいへんフリーですね。そのスタイルには大きな変遷がみられる。何がそうさせたのですが?
JC
人生が変わったね。人生は変化の連続であり、私も変わっていくし、私の音楽も必然的に変わっていく。
Q
テナーだけではなく、ソプラノをはじめ、いろんな楽器を使うが、何故か?
JC
それは、上限の手段の拡張です。各楽器の特徴を生かして、ひとつの楽器だけでは表現しきれない面を、カヴァーしているのです。
Q
アルバート・アイラーについて、どう考えるか?
JC
彼は偉大だと思う。
Q
デューク・エリントンについて、どう答えるか?
JC
とても好きだ。
Q
セロニアス・モンクについて、どう考えるか?
JC
彼は偉大な音楽家だと思う。
【ついでにフォト】
2014年 みなとみらい
(2021年10月21日掲載)