Stellar Regions (take 1)
(John Coltrane)
(3分30秒)
【この曲、この演奏】
「優れた世界」との意味かもしれないこの曲名は、アリス・コルトレーンによって命名されたものです。このセッションでの8つの曲の中の7つが1995年に世に出たのですが、その際のアルバム名にも、この曲名が使われました。
この曲のコルトレーンの演奏ですが、1週間後のラシッド・アリとのデュオ・セッションでも取り上げられていますが、そちらは「Venus」と名付けられています。ちなみにこの「Venus」は、1974年にアルバム「インターステラ・スペース」に収録されて世に出ました。
さて演奏ですが、シンバルにテナー・サックス、弓弾きベースにピアノ、この四人での美と優しさを追い求めるかのテーマを演奏していきます。ゆったりとテーマを大切に演奏するコルトレーンが、この3分半の中で輝いています。
【エピソード、日本での記者会見、インタヴューから、その3】
7月9日 東京プリンス・ホテル、2階マグノリア・ルーム
共同記者会見 vol.3 資料17から引用
Q
先の質問で、ファラオが好きだということは分かります。でもテナー・サックスであって、トランペットやトロンボーン、その他の楽器ではないのは特別な理由でも?
JC
楽器はなんであろうと関係ない。彼(ファラオ)自身が素晴らしいからでそれが重要です。ファラオという若いミュージシャンに期待しています。素晴らしい彼の持つ哲学や人生観を尊敬しているし、たいへんスピリチュアルである。そこが強く僕の心を捕らえました。
Q
モダン・ジャズに限らず、クラシックでもどんなジャンルでも構いません。自分の尊敬するミュージシャンを3名挙げて下さい。その理由も。
JC
ラヴィ・シャンカール、オーネット・コールマン、そしてカルロス・サルザード。彼はもう生きていませんが、ハープ奏者です。シャンカールはシタール奏者です。ところで他のメンバーへの質問はないのでしょうか?
【ついでにフォト】
2014年 みなとみらい
(2021年10月15日掲載)