Compassion
(John Coltrane)
(9分30秒)
【この曲、この演奏】
共に苦しむこと、同情、哀れみ、そんな意味の曲名です。
この曲は11月23日の六重奏団のセッションでも、演奏されました。コルトレーンの演奏記録は、この二つのセッションだけです。(資料07)
さて演奏ですが、心の奥から感情を絞り出すようなコルトレーンのテナーから始まり、そのままソロに突入します。4分近く経過した時点でマッコイのピアノとなり、切なさの2分強のピアノ・トリオの後に、コルトレーンの二度目のソロとなります。マッコイから意思を受け継いだかのようなコルトレーンの演奏は、この曲名にぴったりのものです。そして二度目のソロの後半のコルトレーンには、この後のコルトレーンの展開を感じさせるものです。このままテーマとなり、充実の演奏が終わって行きます。
【エピソード、演奏順番について】
資料07によれば、Love – Compassion – Joy の三曲が連続して演奏され、そしてConsequences – Serenity の二曲が続けて演奏された。この5曲は組曲「メディテイション」として演奏されたが、1977年に発売される際には六重奏団のものと区別するため、「ファースト・メディテイション」とのアルバム名となった。
【ついでにフォト】
2005年 香港 赤柱国際龍舟錦標賽2005
(2021年8月16日掲載)