Love
(John Coltrane)
(8分4秒)
【この曲、この演奏】
直接的に簡潔に付けられた曲名のこのバラッドですが、本セッションと11月23日のセッションの、2回の演奏記録がコルトレーンにあります。
喜びを素直に受け入れるかのコルトレーンの演奏になっています。その演奏の半に1分半強のピアノ・ソロがあり、そこにはマッコイの綺麗な心を表現する姿があります。しかしこう思うと同時に、コルトレーンのイメージに無理に付き合っているマッコイの姿も感じました。
【エピソード、本セッションについて】
1965年11月23日のスタジオ・セッションから、アルバム「メディテイション」ができ、1966年にリリースされた。そのセッションは黄金カルテットでの演奏ではなく、黄金カルテットにファラオ・サンダーズ(ts)とラシッド・アリ(d)を加えたもだった。さらにはエルヴィンとマッコイがコルトレーン・バンドのスタジオ演奏の最後のものだった。
さてこの9月2日のセッションだが、ここで5曲が収録された。その5曲は1曲を除き、11月23日のセッションと同様のものだ。そしてこの9月2日の演奏は、1977年に「ファースト・メディテイション」として発売されたのであった。
この9月2日のセッションを、11月23日のセッションへの準備的演奏だったのか、或いはこの日の演奏に満足出来ずに、結局それがコルトレーンにバンドの人数を増やすことを決意させたのか、いろんな意見が世にあるようだ。
【ついでにフォト】
2005年 香港 赤柱国際龍舟錦標賽2005
(2021年8月15日掲載)