Nature Boy
(E.Ahbez)
(8分2秒)
【この曲、この演奏】
資料07によれば、コルトレーンは前日に12回、この日に7回、この曲を演奏しました。その最後である二日間通じて19回目の演奏がOKテイクよなり、A(S)-85 「The John Coltrane Quartet Plays」に収録されました。
前日の演奏よりも幻想を膨らませた内容です。この曲をコルトレーンの世界に仕上げた内容です。具体的にはマッコイのピアノを空中に漂うかな演奏にし、エルヴィンのドラムスにより強固に曲を支えさせています。これによりダブル・ベースが一層冴え、コルトレーンのテナー・サックスを活かす内容です。
ダブル・ベースの黄金カルテット・プラス・ワン、ここに一つの成果を出しました。
【エピソード、本セッション】
前日に続いてのアルバム「The John Coltrane Quartet Plays」用セッションである。メンバーも前日同様にベース奏者アート・デイヴィス入りのクインテットでの演奏だ。この日はコルトレーンはテナー・サックスだけでの演奏である。
この日には二曲が演奏された。前日に引き続いて、「Nature Boy」と「Feelin’ Good」が演奏された。
アルバム「The John Coltrane Quartet Plays」には六曲が収録されているが、この二日目のセッションでOKテイクが一つ(Nature Boy)収録された。
【ついでにフォト】
2010年 ペナン、マレーシア
(2021年6月20日掲載)