India
(John Coltrane)
(15分14秒)
【この曲、この演奏】
ヴィレッジ・ヴァンガード四日間とも演奏されている「インディア」ですが、冒頭の曲となるのは初日以来のことです。またこの日の演奏時間は最も長いもので、演奏の度に長くなっております。
John Coltrane(ss)
Eric Dolphy(bcl)
McCoy Tyner(p)
Jimmy Garrison(b)
Reggie Workman(b)
Elvin Jones(d)
Ahmed Abdul-Malik(tamboura)
Garvin Bushell(English horn)
演奏メンバーは、二日目と同様です。
演奏の入りはこれまでと同様であり、まずはマリクのタンブーラにドラムとベース二本で雰囲気作り、そこにガーヴィンのイングリッシュ・ホーンで祈りの光景となり、ソプラノとバスクラが入ってテーマとなります。コルトレーンの5分半のソロは深い祈り、ドルフィーの4分弱のソロは怯えと強がりのものです。ドルフィーのソロの終盤でコルトレーンも重なり、そのまま2分半のコルトレーンの再びのソロを経て、後テーマとなります。
この演奏は1977年に世に出ました。
【エピソード、この日のセッション】
コルトレーンのバンドにドルフィーが入り、日により奏者を加えてのヴィレッジ・ヴァンガード四日間の、この日は最後となる。資料によってはヴィレッジ・ヴァンガード10日間であった、いや二週間であったとあるが、その詳細は不明のままである。とにかく、インパルス!がヴァンゲルをヴィレッジ・ヴァンガードに機材と共に乗り込ませたのは、四日間だけである。
この前の三日間はその演奏時間からして、全ての(完走した)演奏が記録に残っているのであろう。しかしながら最終日は、「インディア」と「スピリチュアル」の二曲だけが、記録としては残っているだけだ。
【ついでにフォト】
2010年 マレーシア ペナン島の朝
(2021年2月11日掲載)