19591124-04

I’ll Wait And Pray (alternate take)
(Jerry Valentine & George Treadwell)
(3分27秒)



【この曲、この演奏】
 続けてこの珍しい曲を演奏しています。資料09によれば、作者の一人の George Treadwell は、かつてのサラ・ヴォーンの旦那さんとのことです。ただしそれ以上の情報は、各資料やネットから得られませんでした。

 演奏時間も構成も前テイクとほぼ同じですが、コルトレーンがテーマ演奏で違う試みをしています。しかしながら前テイクの方がベターとの判断で、本テイクは1975年に「Alternate Takes」として世に出ました。




【エピソード、ウィントン・ケリー】
 アトランティックでのコルトレーンが選んだピアニストは、シダー・ウォルトン、トミー・フラナガンに続くのがウィントン・ケリーだった。

 資料06によれば、コルトレーンとケリーの共演歴は21回あるが、コルトレーンのリーダー・セッションとなると、スタジオ録音ではこの日と12月2日だけである。この年にバードランドでのライブでも共演しているが、音源を含めて詳しい情報は残っていない。

 その他の18回は、マイルス・バンドが16回となる。3回はスタジオ録音であり、「Kind Of Blue 」と「My Prince Will Come」という名盤で世に出ている。残りの15回はライブであり、1960年のマイルス・バンド欧州ツアーがその中心となり、非公式盤としていくつかの音源は世に出ている。

 さて残り2回は、スタジオ録音である。1957年のBNでのグリフィンのリーダー・セッション、そして1959年のキャノンボール・アダレイのシカゴでの録音であり、どちらも人気作品として今日でもジャズファンに愛されている。

収録アルバム

【ついでにフォト】

2005年 香港

(2020年7月29日掲載)