Be-Bop
(Dizzy Gillespie)
(6分1秒)
【この曲、この演奏】
随分とストレートな曲名ですが、資料14ではこの曲を次のように説明しています。
タイトルとおりのビ・バップ的なアクセントをもったナンバーで、急速調で演奏されることが多く、ミュージシャンにとってもテクニックのショウ・ケースといった要素をもった曲になっている。
資料08を見ますとこの曲名は、「Dizzy’s Fingers (as Be-Bop)」や「Be-Bop (as Dizzy’s Fingers)」とされることがあるようです。
曲名はどうであれ、この曲のコルトレーンの演奏記録は本セッションだけです。(資料06)
さて演奏ですが、ミルトとコルトレーンの他にも、ハンク・ジョーンズはビ・バップ期にガレスぴーとの共演があります。この三人を筆頭に、ガレスピーのもとで演奏していた時期を引き寄せるかのように、熱の入った高速演奏を繰り広げています。この三人のぶつかり合いを、爽快な気持ちで楽しめる演奏です。
【エピソード、アトランティックとの契約について】
コルトレーンとアトランティックとの契約について、資料01には次のとおり書かれている。
アーテガン兄弟と長年の交際をしていたデイヴィスが、コルトレーンを兄弟に紹介したのだが、彼らは他の多くの人たち同様に、そのサキソフォン奏者の誠実さ、優しさ、謙虚な態度にすっかり惚れ込んでしまった。こうして始まった友情がきっかけとなって、コルトレーンはプレスティッジとの契約期限が切れたあと、一九五九年四月にアトランティックと二年契約を結ぶこととなった。一年は正式契約、次の一年は選択契約だった。それがアトランティックの契約のやり方だった。前払金は四桁、最高とはいえないが、まあ平均並みということだろう。しかし、以前のプレスティッジとの契約よりは条件がよかった。契約は別として、アーテガン兄弟は個人的な関心を抱いていたのだ。
【ついでにフォト】
2005年 香港
(2020年3月27日掲載)