Miles Davis
TUTU
Warner Bros.原盤
1986年2月録音
ジャケットに映るマイルス、雑誌『ヴォーグ』での活躍でも知られるアーヴィング・ペンが撮影したものですが、お見事です。そしてジャケットのデザインは世界的な石岡瑛子で、このアルバムの仕事で1987年グラミー賞で最優秀アルバム・パッケージを受賞しました。
そしてこのアルバム、ジャズ評論家からの酷評の中で、1987年グラミー賞・最優秀ジャズ・インストゥメンタル・パフォーマンス・ソロ部門を受賞しました。
演奏もジャケもグラミー賞なこのアルバムは、1986年2月6日から3月25日にかけて、ロスアンジェルスとニューヨークのスタジオで録音されました。
南アフリカの聖公会司祭であり、反アパルトヘイト・人権活動家であり、ノーベル平和賞であるデスモンド・ツツの名を冠した作品です。マイルスの強い思いが、この作品にあるのでしょう。その思想の重厚さを感じながら、ポップな色合いに包まれる作品です。
ウィキペディアには、このアルバムに関する次の情報があります。
当初の計画ではプリンスが共同プロデューサーの予定であったが、最終的にはマーカス・ミラーがプロデュースを務めたとのことです。また最後に収録されている曲「フル・ネルソン」は、ネルソン・マンデラにちなんだ曲とのことです。