Don Pullen
Montreux Concert
Atlantic原盤
1977年録音
1973年にミンガス・バンドに入り、ジャズ界の中央でも名が知られるようになったピアニストのドン・プーレン。その彼の名がさらに知られるようになったのが、アトランティック第一弾の「Tomorrow’s Promises」でした。そしてその録音の後に出演したモントルー・ジャズ・フェスティヴァルでの演奏の模様を収めたのが本作品です。
ジェフ・バーリン(el-b)とスティーヴ・ジョーダン(d)との演奏、さらにはコンガ2名も加わっての演奏ですが、事実上はソロ演奏といえるものです。それまでにもマイナー・レーベルからソロ作品を何枚か発表してきたドン・プーレンが、今度はそれなりの規模の会社からの発売となります。
メロディアスな風情から激しいタッチが舞い上がる演奏まで、幅広いものが一つになったのが、ドン・プーレンの世界と言えるのでしょう。それが、この1977年7月12日にレマン湖の東岸にあるモントルーの地で、見事なまでに花開いた1枚と言えます。
ソロ演奏が中心ですが、ベースとドラムスが加わって、さらにはコンガを加えての演奏の使い方も、プーレンの音楽センスが光ったものになっています。