Chris Connor
Misty
Atlantic原盤
1958から1960年にかけての録音
この「今日の1枚」は開始から25年以上が経過してますが、その初期にクリス・コナーのアトランティックでの12作品を掲載していました。
今日取り上げるこのアルバムは1975年に日本で企画された編集アルバムです。私は「世界初CD化」となった2012年発売のCDを持っています。それに封入されている高田敬三氏の解説から、この編集アルバムについて少し引用します。
「シングル盤の中にはLPからシングル・カットされたものもあるが、シングル盤用に録音されてLPでは聞けないものもあった。そんな録音を集めてアルバムを作ったらどうだろうという企画が持ち上がり、1975年に初めて日本で編集されたものが本アルバムだ」
1958年4月29日から1960年1月28日までの計6回のセッションから、14曲がこのアルバムに収録されています。
1曲目はホレス・シルヴァー作の「セニョール・ブルース」、2曲目は有名スタンダードの「ミスティ」、この2曲をジングル盤用録音で聴けるのだから、クリス・コナー好きは嬉しさ爆発です。そんな嬉しさが詰まった14曲37分間、クリス好きには必携の1枚です。
それなりに大きいアトランティックが原盤と権利を持っている中で、日本でこの企画を実現した方々に感謝、そしてある意味で埋もれていたこのアルバムを2012年にCD化した方々にも感謝、そしてもちろんクリスさんにも感謝して、笑顔で聴き終える1枚です。