Enrico Rava
Electric Five
Soul Note原盤
1994年9月録音
今日の1枚は、Enrico Rava の Electric Five、Soul Note原盤、1994年9月の録音です。
このエンリコ・ラヴァの作品は1994年9月に録音され、翌年末に発売されたもので、参加メンバーは次のとおりです。
Enrico Rava(tp, flu)
Domenico Caliri(e-g, g)
Roberto Cecchetto(e-g)
Giovanni Maier(b)
U.T. Gandhi(d)
ゲスト
Gianluigi Trovesi(as, bcl)
アルバム名にもあるように、特徴はエレクトリック・ギター2本の参加でしょう。
Wikipediaにこのアルバムのページがあり、そこにはJazzTimeでの評があり、「フェリーニの映画を聴覚的に表現したもの」とのようなことが書かれています。
ジャズ・ファンクで始まりますが、それ以降はラヴァの心に染みる哀愁トランペットがエレクトリック・サウンドのグルーブの中に溶け込み、楽しめる内容です。フェリーニ云々については私には分かりませんが、楽しみから考え込む場面まで、変化のある展開となっています。
ラヴァ作の曲が並んでいる中間に、マイルス作の有名曲「Milestones」が演奏されてます。聴き慣れた曲がこのアルバムに自然に入り込んでいるあたりは、うまいアルバム作りと言えます。
エレクトリック・ギターの歪む音にラヴァのトランペット、これはこれで良いものです。