Paolo Birro Trio
Fair Play
Flex原盤
1995年6月録音
イタリアのピアニストのパオロ・ビロの1995年録音盤です。ジャズ盤店の新譜コーナーにこの作品が並んだ1996年には、それなりに話題になっていた作品です。この主役のパオロ・ビロはリーダー作やサイドとして参加した作品は僅かなのですが、音楽を教える側となったりと、音楽での活動を続けている方のようです。
ベースに Marco Micheli、ドラムスにFrancesco Sotgiu を従えての、トリオでの演奏です。
「美しい旋律に、哀しいまでに高められた想いが胸に募ってくる」というような表現は、この時期の欧州ジャズ・ピアノの好盤に言えることでしょうし、この作品にも言える言葉です。ただこの作品がそれなりに注目されたのは、そこに微かなブルージーさが散りばめられていることからでしょう。
トリオとしての魅力を引き出している録音の秀逸さもあり、この作品は2015年に復刻されたようです。ディスクユニオンに中古で手軽な価格で出品されており、買っても後悔しない作品です。