2023年11月9日掲載

Michel Petrucciani
Noten’ Notes
Owl原盤
1983年10月録音

 ミッシェル・ペトルチアーニがチャールズ・ロイドのカルテットに参加している時期に、このソロ・ピアノ作品を吹き込みました。この翌年にはチャールズ・ロイドのカルテットから脱退し、大ヒット作となった「 Live At The Village Vanguard」となり、その翌年の1986年にはブルー・ノート所属となります。

 ジャズ界のスターとなる直前の、二十歳の終わりの演奏です。

 LPレコードでのA面はオリジナルの「The Round Boy’s Dance」からエリントンの「Prelude to a Kiss」へ、B面ではオリジナルの「Eugenia」からスタンダードの「My Funny Valentine」へと、リズミカルでパーカッシブな演奏が続いいていきます。そしてそこでの表現ですが、各面でのオリジナルと有名曲との対比に、感心し聴き入りました。

 何でもペトルチアーニによる多重録音もあるとの話ですが、そんなことを意識させない氷が溶ける瞬間のような音の響きの連続が、お見事でした。