2023年11月7日掲載

Oliver Lake Quartet
Edge-In
Black Saint原盤
1993年6月録音

 1970年に入ってすぐにリーダー作を発表したサックス奏者のオリヴァー・レイクは、活躍し続けている方です。公式サイトを見ますと80歳を過ぎた今の音楽活動はないようですが、2017年に発表されたアルバムがウィキペディアのディスコグラフィーで確認できます。

 今日取り上げるのは彼が50歳を過ぎた1993年に制作したアルバムで、Charles Eubanks(p), Reggie Workman(b), そして Andrew Cyrille(d) との演奏です。

 オリヴァー・レイク作の曲を軸にして全6曲の中に、激しさと憂いと優しさが同居する彼のアルト演奏に円熟みを感じ、心に「徐々に入り込んで」くる、1時間近い演奏を楽しめる作品です。

 ジャケットで損をしているのか、発売当時も今も話題に登ることはない作品ですが、ジャズの魅力を強く感じるものです。