Bengt Hallberg At Gyllene Cirkeln
Metronome原盤
1962年12月録音
「Gyllene Cirkeln」となると何か分かりませんが、「Golden Circle」となればジャズ・ファンお馴染みのジャズ・クラブとなります。ストックホルムに、1962年から1967年まで存在したジャズ・クラブで(Wikipediaより)、スウェーデンのミュージシャンのみならず、アメリカの錚々たるジャズマンがここで演奏していました。オーネット・コールマンの1965年のここでのライブ盤は、あまりにも有名な存在です。
そこでの、ベングト・ハルベルク(このカタカナ表記が多いようです)の1962年末の演奏が、このメトロノーム盤です。彼についての説明を、「ヨーロッパのジャズ・ディスク 1800」から引用します。
「1932年、スウェーデンのヨーテボリ生まれ。10代初期から地元でプロとして演奏し、17歳の時に録音も経験。50年代に入りスウェーデン屈指のピアニストとして認められた」
欧州ジャズを聴く人は限られたマニアだけであった時代から、一般のジャズ・ファンが欧州ジャズに接するようになった1990年に、この作品は復刻され、国内ではDIWから発売されました。
スウェーデンでのジャズがダンス中心であった1950年代から聴く音楽となった1960年代以降(Wikipediaより)も、一線で活躍していたベングト・ハルベルクだけに、心地よくスウィングしながら心に刺さる演奏も繰り広げています。欧州ジャズの貴重な1枚です。