2023年1月10日掲載

Jan Lundgren
Something To Live For
Sittel原盤
1998年8月録音

 この録音時期のヤン・ラングレンは32歳となり、前年に制作した「Swedish Standars」がヒット・アルバムとなっていました。そこで制作されたのがこの作品です。
 Mattis Hjort(b) と Rasmus Kihlberg(d) とのトリオが、オーケストラと演奏しています。

 アルバム・タイトルにもなっている「Something To Live For」は、ビリー・ストレイホーンが1939年に書いた曲で、エリントンとの最初の曲とのことです。エラ・フィッツジェラルドやニーナ・シモンなど、何人もの大物歌手がより上げた曲です。(Wikipediaより)
 他にもエリントン関連の曲が収録されている作品です。

 各曲の持つ優艶なメロディを、ピアノ・トリオとオーケストラを軽やかに交差させることにより、心落ち着きながら聴き進んでいける作品です。

 方向性が少しずれるとイージーリスニングとなってしまうのでしょうが、アルバム全体の雰囲気を保ちながら、僅かな刺激を加えていき、ジャズ・アルバムに仕上がっています。